合愛生天龍(あいおいてんりゅう)京都

合愛生天龍

合愛生天龍とは
合愛生天龍の始まり
     

山路ヨシエ様は、今は亡きご主人山路嬉十郎様と家業の九重寿司を、昭和十年から京都市左京区高野竹屋町二十五番地にて昭和五十三年迄営んでおられました。
平凡なお寿司屋さんの老夫婦の会話の中に、いつの日からか不思議な現象が起きてきました。それは、お店へ来るお客さんの年格好、服装、人数、今どのあたりを歩いて来ているかまでびたりと当てるようになってしまったので、今は亡きご主人嬉十郎様も、ただただ驚くばかりでありました。
山路ヨシエ様としてみれば、その姿が見える訳ですからどうしようも説明すらつかない状態だったのです。
当時、お住まいの屋敷のなかに小さな池(泉水)がありました。何の変哲もないまったくありきたりの小さな池で、そのそばに柿の木がありました。

 

ある日、その柿の木の枝にしっぽを巻きつけて、池の真上の空中に横一文字に身を半分以上乗り出した、真っ白な蛇が現れました。
一日中その状態が続き、家人一同驚いていましたところ、深夜にバチッと大きな音がしたとたん、池の横のテラスの塀に、その蛇の姿を焼きつけたまま消えてしまいました。その出来事を境に、池の水が急にあふれんばかり、次は急にどんどん減ってとうとう底が出てきたり、誠に不可解な繰り返しが何日間も続き始めました。池の噴水は糸状に細い水が三方に出ており、その量は全く変化がないのに水がこし出んばかりにあふれたり、全くなくなったりするので不思議でなりませんでした。
あまりにも不思議が続くので、修行を積んだ修験僧の方に見て頂いたら、この家の中に巳様、それも夫婦の巳様がお祀りをして欲しいと言われているとのお告げがあり、老夫婦で思案していると、そういえば戦時中の伏見のお稲荷さまのお山の道端で、黒いボロの衣をまとったお坊さんが一筆龍の絵を書いているのに出くわし、夫婦龍として二本の絵を買い求めて帰り、しばらくは床の間に飾ってお水をお供えしたりしていたが、気味が悪くなりやがてたたんで仏壇の上の方へなおし込んでしまっているのを思い出し、すぐさまその巻物を取り出して、更に、さる高名な神様の道におつかえする先生におうかがい致しましたところ、「とてもありがたい龍神様を載いた幸福に、感謝しなくてはいけません」と教えて頂きました。
そしてその高名な先生により、夫婦龍の双幅巻物に七日の間、お清めと御正念を入れて頂きましたところ、日に日に夫婦龍双方の姿全体が生き生きとして、特に目が“ぱっちり”しているのに驚きました。
池の上に社を造り、お祀りしたのですが、夜になるとお社の御簾の中から後光がさすのでで、家人一同びっくり仰天しました。そして不思議なことが次々と起こるようになりました。
山路ヨシエ様が寝ていると夜の十一時すぎになると、どこからともかく笙と篳篥の音色が聞こえてくるのです。そして山路ヨシエ様の目には、両側にはとても大きな並木にかこまれた長い石畳の参道が見えてきて、ずっと奥には、小さな橋があり、更に、その奥には大きなお社が見えるのです。
その時です。お神様(男)の声で我は外宮であるとおっしゃるのです。山路ヨシエ様は外宮さんとはどなたなのか、当時まったくわからなかったそうです。ずっと後日になって、伊勢神宮の外宮さんにお参りしてやっと「ああ、ここだいつも見えていたお社そのままだ」と驚かれたのです。
それからは毎日のように、決まった時間になると笙と篳篥の音色が聞こえ、お神様のお言葉がご自分の口から出るようになり、どうしようもなく筆をとり、紙に書きしるしたのがこのさとりのお言葉です。
お神様のお言葉が次から次へとお下りになるので、山路ヨシエ様自身、驚きととまどいを感じ何度も、お神様に「私は無学な者故、そのようなむつかしいお言葉はよう書けませんし、そのような大それた事は出来ません」と申し上げますと、お神様がおっしゃるに「学者のことは学者がするから心配いらない。おまえは世の中で困っている人たちを助けて指導してあげなさい」とおっしゃるのです。それからの山路ヨシエ様はご本人自身がおっしゃるには「自分ながら自分がどうしてこのようなかつて知りもしない、しゃべった事もない、むつかしいお神様のお言葉が自分の口から出てくるのか判らないが、人の世の為に役に立つのであればそれで良い。それが自分に課せられたつとめだ。それしかない。それがすべてだ。」と今日に至るまで、そのおつとめをしていらっしゃるのです。
お神様には常に感謝の気持ちを忘れずに一しんふらんにおすがりし、誠の心で人の世を生きていく姿こそ、さとりの道であるのです。
伊勢神宮の外宮様、龍神様にお守り頂いた山路ヨシエ様は、平成14年3月31日 享年九十六歳にてお亡くなりになるまでご活躍をなされ、私達人間の歩む道のご指導を頂きました。

山路ヨシエ様
山路ヨシエ様
明治39年4月8日生 89歳
出生地 滋賀県浦生郡平田村
現住所 京都市左京区上高野西明寺山町33-28
電 話 075-781-3577
 
ご参拝いただく方へ

現在は山路ヨシエ様の御息女が維持・管理をいたしております。
ご参拝いただく際は家人への礼儀を忘れることなくいらしていただきますようお願い申し上げます。

左写真:山路ヨシエ様の御息女

合愛生天龍とは さとりのことば アクセス方法
所在地情報
 郵便

606-0064

 住所 京都府京都市左京区
上高野西明寺山33-28
 TEL 075-781-3577
山路章代 (やまじあきよ)